石田君の話
RAG.Dの近況報告に度々登場していた石田君、よく私の空想の人物だと思われていた。が、彼は実在する人物だ。 ただ、実際の石田君はあんな人物ではなく、エピソードもほとんど創作なのでそういう意味で近況報告の石田君は空想の人物と言って良い。 今回は実在の石田君の話をしたい。 石田君は私と同じ保育園に通っていた。その頃に何度か家に遊びに行ったこともある。 私の家はさして広くもない県営団地だった。いわゆるマンモス団地というやつで、周囲には田んぼや畑しかないような場所に県営団地がドカンドカンとたくさん並び立ち、そこに団塊世代である私の親世代が子育てのためたくさん住んでいた。「団地族」なんて言葉も生まれたぐらいで当時としては珍しくもなく、当然周りの同級生たちも多くが県営団地住まいだった。 が、石田君の家は周囲では珍しい一軒家で、それなりの広さがあった。家の中にジャングルジムがあり、なぜ家の中に公園の遊具が!?と子供心にたいそう驚いたのを覚えている。 小学校に入ってからは同じクラスにならなかったためさほど付き合いは無かったのだが、中学三年生の時に同じクラスになり、そこから今に至るまで非常に長い付き合いだ。 石田君は昔から少々、いやかなりだらしのない人間だ。とにかく生活がだらしない。まず部屋が汚い。汚部屋というわけではないが、普通に散らかっている。着ている服もわりとヨレヨレだ。 石田君はなんとなく生き方全体が弛緩している。ちゃんと考えて生きているのか?と思うこともしばしばだ。社会人になってしばらくした後に唐突に会社を辞め、失業手当期間中にほぼ引きこもり状態でRO三昧していた時はこいつ大丈夫か?今氷河期ぞ?と思ったりもしたが、失業手当期間が終わる頃にはちゃんとまた働きだしたので安堵した。もっとも、その頃私は名ばかりSOHOでクソ安収入なのに毎日ROをしたりバイクで遊びにいったりな毎日だったわけで、石田君からすれば「お前だけには言われたくはない」と思うだろうし本当にその通りですすみません。 石田君のだらしないエピソードとして、以前こんなことがあった。 石田君はその頃東京某所に住んでいた。その日私は泊まりで遊びに行くと連絡しており、石田君のマンション前に着いて呼び出したが全く返事がない。電話しても全く取らない。今の時刻は夜の10時。このままここで待っていても石田君から連絡がある保...